改訂: 2021/10/11 14:08:20
本研究室の方針
当研究室では,「触覚」をキーワードにロボット用センサ,仮想現実感,心理物理学の三領域で研究を進めて
います.ロボットの認識や仮想現実感の高度化に利用することを目的として,人の触覚認識機構をモデル化する研究,集合ロボットの協調行動獲得に関する研究
,およびヒューマノイド・ロボットに関する研究などを進めて,三つの領域のさらなる充実を図っています.
触覚は対象との接触によって生じる感覚なので,力学的に非線形現象です.それに加えて触覚の座となる脳は,非線形で多安定な複雑系システムです.したがって,触覚と複雑系科学は密接に関係しており,複雑系科学が触覚を,あるいは触覚が複雑系科学を明らかにできる可能性があります.本研究室では,触覚と複雑系科学の関係を調べるなかで新しい発見を目指しています.
さらに、最近では錯覚を活用したバーチャルリアリティや医療ロボティクスの研究も手掛けています.
最後に,本研究室では触覚をテーマとしているだけに,人と人の触れ合いも大切にしています.